休日のラン

連休最後の日、いかがお過ごしですか?
本日の東京は暖かく、そしてよく晴れている。

天気がいいので、少し走りに行くことに。
最近は家を出ると中野坂上に向って走り、山手通りを北上するというコースから始まります。その後は、その日の気分で、すぐに引き返すこともあれば、もう少し行ってみようかしら、と実に気ままなランです。

今日の山手通りは、走る人を多く見かけます。
シーズンなんですね。

それで私もつい遠出して、川越街道を「光が丘」の方まで行って、ちょっと和光市にも入ったようです。それから環八を帰ってきたわけですが、途中で足が辛くなってきたものの、土地柄がよくわからず、「新青梅街道」をひたすら中野に向って走ったわけでして。

途中、コンビニで飲料を買ったり、少々、道に迷ったり、iPodで音楽を聴きながらゆっくり走りました。

帰ってから計測すると、あら、30kmも走ったんですか。
でも…、フルマラソンは、あと12kmも走らないといけないのね。

3月はフルマラソンを予定しているが、42kmはやっぱり長いわ。

読書:iPhoneショック

「iPhoneショック」林信行・著。

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サブタイトルは、「ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり」

著者は、Macユーザにはおなじみの林さん。
MacExpoのレポート、Microsoftサイトの「mactopia・Apple’s Eye」、ご自身のブログ「nobi.com」、どれを見ても、その視点の鋭さと、深い調査と、わかりやすい文章は、Mac系の様々なレポートの中では群を抜いていると思う。

意外にも、著書は初めてだそうで、それも一気に2冊出ている。
さぞやお忙しかったでしょうに、内容は非常に興味深いものばかり。

iPhoneの日本での発売を心から待ってる私としては、そのデザイン的、ユーザーインターフェース的な事にばかり目を奪われていたが、

「見てわかるすごさ」と「見えないすごさ」

iPoneの「見えないすごさ」が実はすごいということが、この本で知ったという次第です。

携帯市場に、あとから参入したアップルだからこそ出来たのかもしれないが、それまでの常識をいくつも打ち破っている。

では、日本の携帯電話はどうなのか?
日本の携帯電話は、世界に誇れるすばらしいものだと、私も思っている。しかしながら、正直申しますと、私には使いにくい。私にとって不要な機能が多い。多機能ゆえ、必要な機能にたどり着くために、いくつかのステップを踏まないといけない。

この本では、日本でのキャリアとメーカーとの関係をあげている。

日本のメーカーとアップルとの違いは何だろうか。(中略)問題の一つは、「キャリア主導のケータイ業界」に潜んでいる。日本のケータイづくりは、サービスを提供するキャリア主導で進んでいる。次のケータイにどんな機能を搭載するか、何を目玉として販売するかはキャリアが決めること。メーカー主導の提案は却下されることが多いというのだ。

どのメーカーの新製品を見ても、同じような機能、同じようなスペック…と思っていたのは、そういうしくみがあっての事でしたか。

日本メーカーのデザイナーがiPodのステンレス鏡面仕上げの背面を見た時に

「これだといっぱい指紋が付きそうだ」という言葉が口をついて出た。
それに対してアップルのデザイナーは、
「指紋がついたら拭けばいい」と言い返したという。これを聞いた日本のデザイナーは、はっとしたという。

興味深い話はまだまだ続くので、気になる方は是非、お手にとって読んでください。

TMUG例会

TMUG(東京マッキントッシュユーザーズグループ)」例会に参加した。

会員のKさんが「MacExpoSF2008報告」をしてくださり、その報告の最後に、おもむろにバックから発売されたばかりの「MacBook Air」を取り出して見せてくれて驚いた。もう届いたんですか!

そして、その「薄さ」には、想像を越えた美しさがあって、これまた驚いた。
私が最も気に入っているのは、USBポートなどを必要な時のみ取り出し、そうでない時にはふたをしてしまうという仕様。
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「PowerBook G4」には、裏面の差し込み口のところにふたが付いていて、それが気に入っていた。その後は、その部分が剥き出しになってしまって、部品代を考えたらそれもしょうがないかもしれぬと思っていたが、今回のAirは必要な時のみ出るから、全体のデザインがスッキリしていて気持ちが良い。

スピーカーも外側にはない。
「どこで鳴っているの?」と聞くと、「この辺り」とキーボードの右側を指して教えてもらった。

また、開閉時は、初代iBookのように「パタリ」と開け閉めするが、そのスムーズさもいい。

暗くなった時にバックライトで光るキーボードの文字が美しい。

「薄さ」だけではない、細部へのこだわりがアチラコチラにあって、いい仕上がりです。

皆さんと一緒にさわらせて頂きました。
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他にも盛りだくさんの内容です。
■AppleScriptの大御所・Nさんによる「ExcelにAppleScriptを埋め込む方法」は、「世界初のデモ」だそうです。

新しいExcel 2008は、VBA対応していないようで、AppleScriptへの移行を進めているようです。しかしながら、AppleScriptは別ファイルになってしまうために、それでは管理が煩雑になる。そこでNさんは、AppleScriptを簡単にファイルに埋め込む事を考えて、それをデモしたくださった。

■ゲストでお越しいただいた「ソノランブルー」の田中さんからは、
「anno2」は、Leopardに対応したそうです。キャプチャーした後で、簡単に注釈を書いたり、見せたくないところにはモザイクを入れる機能などがある。また、iChatに対応していて、ファイルを共有しながら、文字などを入れることが出来る。

もう一つ「Tapstereo」は、iPod touchで音を鳴らすソフト。touchのSDKの発表前にこういう事が出来てしまう田中さんの技術力のすごさと、touchの可能性を見て、とても楽しませて頂いた。私はtouchを持ってないんですけど、touch欲しくなりますね。

■「Macとは関係ないんですけど」と前置きしてNさんからは「自作スピーカー」を見せていただいた。157円で買ったという安い箱を利用した、小型のスピーカー。音を聴いてビックリ。いい音です。

LAのユーザーグループ「虫喰いリンゴの会」の方々が遊びに来てくださって大盛況な例会でした。

BeerMUGが終わって外に出ると雪が積もっていました。
今年の東京は、よく雪が降りますね。

読書:篤姫の生涯

「篤姫の生涯」宮尾登美子・著。

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NHK大河ドラマ「篤姫」を見ている。
「皇女和宮」は有名だが、その姑である「天璋院篤姫」は「和宮の姑」という程度にしか知らない。

小説を読もうかしらと書店で手にしたが、そちらは上下巻あって「読破出来るか?」微妙だったものだから、こちらにしてみた。

13代将軍徳川家定の正室として、島津藩から嫁いだ「篤姫」だが、将軍はわずか1年半後に死去してしまう。それに「おそらく家定は、夫婦生活が出来なかっただろう」などと書いてある。事実かどうか知らぬが、そのような将軍の元に嫁いだ若い御台様の気持ちは、いかばかりか。

悲しみにくれているばかりではなく篤姫は、幕府を守る、徳川家を守るという使命感がある。

篤姫の芯の強さというのか、こうとあっては何が何でも通すという精神は、次の文からも想像出来る。大奥明け渡しの際に

篤姫だけは「この城はあくまでも神君家康公が築かれた徳川家のものである。女子なれども天璋院がここにあるからには、どうあっても動かぬ」

そこで、お移りをうながす用人は

3日のうちに退去、という命令を3日間だけ退去という言葉におきかえ

そういうことで、やっと大奥を明け渡すことになったようだ。

大奥に使えた女性達もまた、将軍のお手がつかないかぎりは誰とも結婚せずに大奥で働き、一生を終える。大奥というところは、その暮らしぶりを決して口外してはならぬと徹底されているから、細部を知る事が出来ないようだ。大奥に奉公にあがる女性は大奥で死ぬ覚悟をする。

そういった「覚悟」というものは、現代では語られないようになっているのではないだろうか?

「会社に入ったら定年まで働く覚悟」とか「結婚したら死ぬまで添い遂げる覚悟」とか、昭和の時代には当たり前のように思っていたことは、現代ではそうでもなくなった。

何事においても行き過ぎはどうかと思うが、この本を読むと、端々に登場人物の「覚悟」が見えて、その精神的な強さというか、腹が据わっているというか、武士の精神とでもいうか、驚くものもある。

この時代は、どこを切り取っても、誰を取り上げても、ドラマになる。すさまじい変革の時代。たとえば私の先祖など名もない者にも、それなりのドラマがあったかもしれない。

小節の方も読んでみようかと思っている。

見あーげてごらんー、夜のほーしをー

帰宅途中、赤信号で立ち止まった時に、ふと空を見上げると、あら、星がきれいです。東京で星を見るのは久しぶり。

気仙沼は星がきれいなところとしても有名で、それだけ空気が澄んでいるということだけど、先月、帰った時に見た星は手が届きそうな気がした。

夜になれば星が輝き、夜が明ければ日がまた昇る。誰にでも明日はおとずれる。自然ってすごいですね。

雪ですね

東京は雪が降った。寒い。
雪は小雨に変わったので、積もるほどではないようだ。

そういえば、先日の雪の時「明日の通勤は大変だなぁ」と思っていたが、新宿区はあっという間に雪が溶けた。気仙沼では翌日の凍結の方が恐いが、やっぱり東京は暖かいんだね。

いろいろ反省する今日この頃であります。
人間として、経営者として、いろいろな意味で、いろいろな方面で、未熟だと感じる。人間の器というものが経験を重ねることで大きくなるものならば、失敗を重ねて大きな器になりたい。けれど、もし人間の器というものが生まれた時から決まったサイズであるならば、私の器は実に小さい。出来れば前者であることを願いたい。もがいて失敗して、傷つけて、傷ついて、助けて頂いて、感謝して、そういうことで自分の器を少しずつ、少しずつ大きくしていきたいものだ。雪を見ながら、そんな事を思う。