「東日本大震災」から15年が経った。
今も「あの日のこと」は、つい昨日のように思い出す。電話が通じなくなり「母はどうしているだろう?」「弟一家は無事だろうか」「叔父さん、叔母さんはどうしているだろう?」と眠れぬ夜を過ごした。
私が育った家はスッポリと海水をかぶり、1階のものは流された。そして取り壊された。今は空き地があるだけ。ふるさとなのに故郷じゃないみたい。子供の頃は「レストハウス」と呼んでいた場所、ラジオ体操をした場所に立派な施設が建った。イベントがあるとそこが中心になる。懐かしさはない。でも、そんな場所になってくれて嬉しい。
父や祖父、祖母がこの状態を見ないで亡くなって良かったと思っている。きっとそのうち、あの世で母がペラペラと喋ることでしょう。