歌舞伎座です!
今日は玉三郎の阿古屋があるから夜の部。そしてダンナも誘った。
今月は、松竹創業百三十周年・猿若(さるわか)祭二月大歌舞伎。
「猿若祭」は6度目だそうだ。「400年前の寛永元(1624)年、初世猿若勘三郎が、江戸で初めて歌舞伎の興行を行ったことを記念する公演として、昭和51(1976)年に十七世中村勘三郎を中心に始まった「猿若祭」。松竹創業130周年の記念の年となる令和7(2025)年2月に、歌舞伎座で6度目の「猿若祭」が開催」とある。なるほど。
今日のお席は、東桟敷・東3の1番、2番。私は2番に座る。
一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
阿古屋
遊君阿古屋:坂東玉三郎
岩永左衛門:中村種之助
榛沢六郎:尾上菊市郎
秩父庄司重忠:尾上菊之助
今月のお目当てはコレ。玉三郎の阿古屋を観ることが出来て幸せ。いつ、こんなに楽器のお稽古をしているんだろう。プロ並みだと思います。楽器に聞き入り、そして美しい姿にうっとり。
イヤホンガイドによると養父・守田勘弥により20歳の時には3曲を仕上げていたそうだ。そして2018年に児太郎丈が演じるまでの20年間は玉三郎だけが演じてきた役だそうだ。
二、江島生島(えじまいくしま)、長谷川時雨・作。
生島新五郎:尾上菊之助
旅商人:中村萬太郎
中臈江島/江島に似た海女:中村七之助
おそらくは初めて観たと思う。菊之助丈、七之助丈が良いですねぇ。こんな舞踊を踊ってみたいと思ったりする。無理なのにね。
奥女中と役者の恋は御法度だそうだ。江島の兄は死罪に。江島は長野県高遠に流され、61歳で亡くなった。新五郎は三宅島に流された。江戸城内のことで真相はわからないようだが、それを舞踊にしている。
もうすぐ、菊之助丈は「菊五郎」を襲名する。襲名披露が楽しみ。
トイレに行くと列が長くて驚いた。それでもトイレの数が多くなったから、ちゃんと次の幕に間に合うのは嬉しい。
三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)、三遊亭円朝・口演、榎戸賢治・作。
左官長兵衛:中村勘九郎
女房お兼:中村七之助
長兵衛娘お久:中村勘太郎
手代文七:中村鶴松
小じょくお豆:中村秀乃介
遣手おかく:中村歌女之丞
家主甚八:片岡市蔵
鳶頭伊兵衛:尾上松緑
和泉屋清兵衛:中村芝翫
角海老女将お駒:中村萬壽
2023年10月に母とダンナと3人で観た。その時とは別の役者だが、もうね、面白くて、滑稽で、歌舞伎座じゅうが笑いに包まれる。勘九郎丈と七之助丈は兄弟で、息がピッタリ。そして息子の勘太郎丈も大人になってきてますね。14歳になったそうだ。でも役は17歳の役。頑張ってるなぁ。良いですよぉ。元々、十七世、十八世・勘三郎の当たり役。それを息子、孫が引き継いでいる。