「ザ・ニューリッチ」ロバート・フランク・著、飯岡美紀・翻訳。
副題は「アメリカ新富裕層の知られざる実態」
著者は、ウォールストリートジャーナルの記者。アメリカのニューリッチに密着取材して、その実体を書いている。
それまでのお金持ちと、最近の「新富裕層(リッチスタン人と呼ぶ)」との違いがおもしろい。リッチスタン人は積極的に消費する。だから、自家用ジェット機や、大型クルーザーが売れる時代。お金で何でも買える。
ところが、おもしろいことに「消費のおかげで以前より幸せになった」と感じている人は全体の半分にも満たないという。
さらに意外なのは、資産100万ドル以上の層の10%(女性に限れば16%)が、資産は問題を解決するより、むしろ問題を増やしていると答えていることだ。
人間は、今の収入の2倍を希望するというところもおもしろい。
年収500万円であれば1,000万円あればなーと思うだろうし、1億円あっても、あーあ2億円あればなー、と思うものかもしれない。