読書:ONとOFF

「ONとOFF」出井伸之・著。

ソニーのCEO/出井氏が書いたエッセー。「会社は誰のために?」というタイトルからスタートする。USでは「株主のもの」と言われているらしいが、私はそれに納得いかずにいた。

会社は「お客様のために」とか「働く人のために」と言われて育ったから(祖父の前までは会社組織ではなかった(商店だった)しなぁ~)「株主のもの」と切り捨てたような言い方には反発がある。この本の冒頭はそんな話から始まる。

本の中で「従業員が大切だという日本の昔からの考え方もあるでしょう」としているし、「また、会社は顧客のためにある、これはカスタマー・バリュー(顧客価値)理論とも言えると思いますが、ユーザーに満足を与え続けることが結果的に会社の価値を上げることにつながる、という意見も説得力があります」と続く。

私が疑問に思っていた部分が、少し解決されたような気がした。文書が魅力的だ。