アップル社セミナールームで行われた「MacOS X Directoryサービス研究セミナー」に参加。「有限会社ガラパゴス・システムズ」「株式会社アーチシステムズ」がデモを行った。
そしてPantherによるOS X Serverの概要について、アップル社のわしたきさんから説明があった。いくつもの新機能がある中で特筆すべきは次の7点。
■ Automatic Setaup
複数台のサーバを設定することが出来る。サーバ設定ファイルをそれぞれのサーバにコピーして反映させる。セットアップにはiPodの利用も可能♪
■ Server Admin
管理ツールの統合によって、より効率的な操作性を提供する。現状の4つのツールに分散しているうちもののうち2つを1つのツールにまとめる。DNSもGUIで設定が出来る。NAT設定もGUIで出来る。QuickTimeStreamingServerの設定もServerAdminで設定出来る。
■ Open Directory 2
LDAPディレクトリ&Kerberos認証
これまでの1万ユーザレコード対応(理論値)
↓
10万ユーザレコードまで対応(理論値)になる(パフォーマンス向上)。
クローンを置いてサーバの運用の精度を上げることが出来る。それを複数のサーバに置いて、ということも可能になる。
■ Single Sign-On
一度のログインで全てのサーバサービスにアクセス出来る。
■ Samba3
Samba3が実装され、Windowsクライアントに対するサービスが向上する。
Windowsプリントサービス、ローミングプロファイル機能、ホームディレクトリサービス、プライマリードメインコントローラ。
■ VPN Server
一般的なVPN Server機能が搭載される。暗号化もしっかりとサポート。
■ Postfix Mail Server
これまではアップルが開発したメールサーバを実装していた。いかんせん小規模向けのメールサーバであり評判がいま一つだったことから、今回からはPostfix Mail Serverを実装することで、エンタプライズまでも視野に入れたものになっている。
Webメールサーバ(SquirrelMail スクイリルメールと読む(Squirrelはりすの意味))を実装。メーリングリストサーバ(Mailman)を実装。出荷は年内を予定している。